「それって意味あるの?」
あなたも一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
建設業界をはじめ、多くのビジネスの現場で協力会社制度が存在します。
しかし、そこには 「直接利益にならない活動」 が数多くセットになっています。
正直に言えば、私も以前は「無駄じゃないか?」と感じる側でした。
けれど、ある懇親会で出会った一人の社長の言葉が、私の価値観を大きく揺さぶったのです。
今日はその学びをシェアしたいと思います。
この話は、きっと 「稼ぐ力=信頼の積み重ね」 をもう一度考えるきっかけになるはずです。
協力会社の現実と「メリットがない」という認識
協力会社になると、確かにいくつかのメリットがあります。
- 優先的な発注
- 情報の早期入手
しかし同時に、次のような「利益に直結しない活動」も求められます。
- 定例会議への出席
- 安全パトロールへの同行
- 社内行事への参加
一見すると「損」にしか思えません。
だから、多くの会社がこう考えてしまいます。
「どうせ仕事は増えても、手間ばかりだ」
「協力会社に入るメリットなんてない」
実際に制度そのものが不人気なのも、業界ではよくある話です。
なぜ人は「意味がない」と切り捨てるのか?
人は常に 「損得勘定」 をベースに行動を選びます。
時間は有限だからこそ「すぐにリターンが見えないもの」は後回しにされがちです。
でも、その考え方が実は 未来の可能性を閉ざしている かもしれません。
視点を変える一人の社長の考え方
懇親会で出会った社長は、全く逆の考えを持っていました。
「発注を受けて仕事をする会社も、協力会を運営して支える会社も、どちらも立派な“貢献者”です。」
つまり、
- 現場で汗を流すことも貢献
- 組織を運営して支えることも貢献
どちらが上で、どちらが下という区別はない。
すべてが同じ“協力”だというのです。
さらに彼はこんな言葉を続けました。
「他の会社さんの仕事を奪うようなことはしたくありません。少しずつ分けていただければありがたいです。」
利益至上主義が当たり前の中で、この言葉は胸に突き刺さりました。
貢献を「先出し」する姿勢
この社長が実践しているのは、 「まず自分から与える」 というマインド。
- 利益があるからやるのではなく
- 貢献するから信頼が生まれる
その結果、彼の会社はしっかり利益を出しながら、長期的な信頼を積み上げていました。
損得勘定を超える「先出し」の力
ここで立ち止まって考えたいことがあります。
あなたは、こんな思考にとらわれていないでしょうか?
- 「これやっても意味ないよね」
- 「利益にならないならやらない」
- 「見返りがなければ動かない」
これらはすべて 短期的な損得勘定 です。
でも本当に稼ぐ力を持っている人は、違います。
非効率に見える行動こそ価値がある
定例会議での発言、地味な安全パトロール、時間を割いての行事参加。
一見すると「利益ゼロ」に見えるこれらの行動。
しかし、実際にはそれが 信頼の土台 を築いているのです。
「この人は任せても安心だ」
「この会社は大切にすべきだ」
そう思ってもらえる積み重ねこそ、のちの仕事や紹介に直結します。
稼ぐ力は「信頼の積み重ね」である
稼ぐ力と聞くと、多くの人がこう考えます。
- 営業力
- 価格交渉力
- マーケティング知識
もちろんそれらも大切です。
でも本質はそこではありません。
「利益にならない場面でも誠実に動ける人」 こそが信頼を勝ち取ります。
そして、信頼があるからこそ、仕事が舞い込み、チャンスが広がる。
これはまさにリベ大の「稼ぐ力を高める10ヵ条」にもあるように、 「三方良し」 の考え方に通じています。
信頼は“最強の資産”
お金は増減します。
景気も変動します。
でも、信頼は裏切らない。
積み上げれば積み上げるほど、 未来のリターンが指数関数的に増えていく資産 です。
まとめ:貢献は「見返り」ではなく「土台」
最後にもう一度、この記事のメッセージをまとめます。
- 協力会社制度には「損」に見える部分がある
- しかし、それを「貢献」と捉えるかどうかで未来は変わる
- 損得勘定を超えた「先出し」の姿勢が信頼を築く
- 信頼こそが、稼ぐ力の源泉である
貢献とは、見返りを求めるものではなく、未来を支える“土台”なのです。
💬 あなたにとって「貢献」とは何ですか?
💬 今やっている“直接利益にならない行動”を、どう捉えていますか?
今日の学びが、少しでもあなたの仕事や人生のヒントになれば嬉しいです。
コメント