
このまま歳を重ねて、本当に大丈夫なんだろうか…
ふとした瞬間に、そんな不安が胸をよぎることはないだろうか。
将来のお金、老後の生活、健康のこと。
どれも“いつか考えなきゃ”と思いながら、日々の忙しさに押されて後回しになってしまう。
そして気がつくと、漠然とした不安だけが心に残っている——
そんな経験は、多くの人が抱えているものだ。
実は、私自身もそのひとりだった。
投資を始めたのは2020年、コロナの真っ只中。
世界中が不安に包まれ、株価が大きく揺れたあの頃。
「何が起きても、自分で判断できる力を持ちたい」
そう思ったのが、投資と向き合う最初のきっかけだった。
だが本当の転機は、父の死と相続を経験してからだ。
身近な人の“人生の終わり”に触れた瞬間、
お金との向き合い方が静かに、しかし根本から変わった。
お金は残すものではなく、生かすもの。
そう思えるようになったのは、“人生の有限さ”を本気で理解した瞬間から。
そして導き出した結論は、とてもシンプルだった。
「お金は“未来に備えるため”だけでなく、“今を豊かに生きるため”に使ってこそ価値を持つ。」
未来の安心と、今という時間。
この2つのバランスこそ、人生の満足度を決める軸になる。



「いつまで健康でいられるか」——見えないタイムリミット
健康でいられる時間は限られている。
そして、自分が元気でも家族が健康である保証はない。
そう考えると、「老後にゆっくりやろう」では遅すぎるかもしれない。
今を生きることの大切さが、ようやく実感として分かってきた。
健康寿命は思ったより短い
健康寿命は平均寿命より約10年短いといわれている。
つまり、“自由に動ける時間”は想像よりもずっと少ない。
元気に動けるうちに何をするか。
それが人生後半の満足度を決める鍵になる。
自分だけでなく、家族の健康にも期限がある
本人が健康でも、パートナーや親、子どもが体調を崩すことはある。
人生の予定は、自分だけではコントロールできない。
だからこそ、**「いつか」ではなく「今」**を大切にしたい。
健康も時間も、永遠ではない。



「行けるうちに行く」人生にシフトする
これまで国内でも行けていない場所がまだまだある。
そして、海外は有名どころにすら足を運んだことがない。
「老後にゆっくり旅しよう」ではなく、行けるうちに行く。
体が動くうちに、見たい景色を見て、感じたい空気を吸う。
それが、私にとっての“お金の正しい使い方”になった。
「残すこと」も大事。でも“ギリギリではない”ラインで止める
老後資金を貯めることは大切だ。
しかし、**「残すために生きる」**ような人生にはしたくない。
お金をどう使うか、どこで止めるか——そのバランスが大切になる。
老後資金を「減らさない」から「減らせる」に変える
老後資金の目的は「減らさない」ことではない。
本来の目的は、**「安心して減らせるように準備しておくこと」**だ。
ライフプランを立てることで、自分が安心して取り崩せる金額がわかる。
ギリギリまで使い切る必要はない。
大切なのは、「余裕を持って使う」こと。
残す目的を“数字”ではなく“人”に置く
誰のために残すのか。
この視点を持つだけで、貯蓄の意味が変わる。
「家族に迷惑をかけないように」「パートナーに安心を残したい」——
その目的が明確なら、必要以上に我慢する必要はない。
残す金額を決めることは、人生の優先順位を決めることでもある。
「余裕」を残して「今」を使う
残すことは我慢ではなく、余白をつくること。
余白があるから、予想外の出来事にも柔軟に対応できる。
安心のクッションが、人生のしなやかさをつくる。
お金を貯めることが目的化してしまうと、心が窮屈になる。
残すのは“余裕”、使うのは“生きる力”。
ライフプランを作ると、自由になる
ライフプランというと、面倒で難しそうに聞こえる。
でも実際は、「自分のお金の動きを見える化するだけ」でいい。
それだけで、不安の霧が一気に晴れる。
ライフプランは「守るため」ではなく「使うため」
多くの人は、ライフプランを“貯めるための表”だと思っている。
でも本質は違う。
ライフプランは、お金を安心して使うための地図だ。
数字を知ることで、行動に根拠が生まれる。
それが自由を生む。
具体的に見るべき5つのポイント
ライフプランを立てるときは、次の5項目を押さえよう。
- 子どもにお金がかかる時期
- まとまった収入が入るタイミング
- 公的年金・遺族年金の見込み
- 保険の掛け金の妥当性
- 生活費と固定費の実態
これらを明確にすると、「いくら残すか」「いくら使うか」「どこを減らすか」が自然に見えてくる。
数字を知ることで、怖さが減る
多くの人が不安になるのは、“使っていい金額”が分からないから。
でも、数字を可視化すると「ここまでは使っていい」が明確になる。
数字は安心の根拠をくれる。
ライフプランは節約のためではなく、安心して使うための道具だ。
投資は“未来への準備”。でも人生は“今”でできている
投資を続けてきて感じたのは、
お金は“増やす”よりも“どう使うか”で価値が決まるということ。
未来を見据えつつ、今を生きる勇気を忘れないことが大事だ。
コロナ相場が教えてくれた「待つ力」
2020年の下落相場で学んだのは、「焦らず待つことの強さ」。
暴落の中で買い向かうより、冷静に備える方が結果的に成果を出せた。
投資も人生も、待つ勇気と動く勇気のバランスがすべてだと思う。
お金は「時間を買う道具」
お金は、未来の時間を買う道具だ。
お金があると選択肢が増える。
時間の使い方を選べるようになる。
つまり、お金が増えることは“自由”が増えること。
ただし、自由を生かすには「行動する力」が必要だ。
“今を生きる力”を節約しない
貯蓄や投資ばかりに意識を向けすぎて、
“今の幸せ”を削ってはいけない。
お金は未来のための手段であって、
今を犠牲にするための道具ではない。
生きる力を節約しないこと。
それが本当の豊かさだ。
今を全力で生きるために、経験にお金を使う
老後のために貯めるのも大切だが、
経験にお金を使うことは、未来の自分を豊かにする投資でもある。
経験は「減らない資産」
学び、挑戦、旅、人との時間。
それらは一度きりの出来事でも、心の中では一生残る。
経験は資産。減らないし、誰にも奪われない。
「経験投資」が人生を広げる
経験にお金を使うことは浪費ではない。
旅行で見た景色、挑戦で得た自信、人との出会い——
どれも人生を広げる“配当”になる。
経験は、心が受け取る利回りの高い投資商品だ。
今の経験が、未来の判断力になる
今の体験が、未来の判断軸を育ててくれる。
迷ったときに「自分はこう感じた」と言えるのは、経験を積んだからこそ。
だからこそ、今を全力で生きることが、最良の準備になる。
まとめ:お金に「終わり」をつけるな。生き方に「軸」を持て。
お金は残しても消えていく。
けれど、経験は残しても輝き続ける。
老後資金の目的は「残す」ことではなく、「生かす」こと。
安心して使える準備をした上で、今を全力で生きる。
ライフプランは我慢の計算ではなく、自由の設計図。
健康も家族との時間も、挑戦のチャンスも——
どれも“今この瞬間”にしか手に入らない。



未来を守るために貯め、今を生きるために使う。
それが、本当に豊かな老後への最短ルート。

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