仕事ができる人とできない人の違いは何か?
今日の研修で外部講師が語っていたのは「言語化できるかどうか」でした。
言語化できる部下は、自分の仕事を理解していて、説明も整理されている。だからこそ「できる部下」である可能性が高い。
一方で、言語化が苦手だからといって、必ずしもダメな部下というわけではない。
ただし、講師も強調していたのは 「言語化できることにまさるものはない」 ということ。
私自身もこの言葉に深くうなずきました。
この記事では、研修での学びをきっかけに、私自身の経験や読書習慣を交えて「言語化力がなぜ重要なのか」「どう鍛えていけるのか」をまとめていきます。
言語化できる部下はなぜ「できる部下」なのか?
仕事の理解度は「言葉にできるかどうか」で見えてくる。
なぜ言語化が「できる部下」の条件になるのかを解説します。
言語化とは、頭の中の曖昧な考えを誰にでも伝わる言葉に変換することです。
言語化できる部下は「自分の理解を整理できている」ことの証拠。
その結果、上司から見てこんな安心感があります。
- 報告が整理されていて無駄がない
- 問題点や改善点が具体的に伝わる
- 他部署との連携でも誤解が生まれにくい
部下の現状|言語化できない典型例
「できない部下」の典型は、一文に詰め込みすぎる報告。
現場でよく見られる言語化不足の実態を紹介します。
私の部下に「完璧に言語化できる」人はほとんどいません。
むしろ 一文に情報を詰め込みすぎて伝わらない ことが多いのです。
例えばこんな感じです。
「数字が伸びていないのは広告の効果が落ちてきたからで、競合が増えているのもあって、うちの戦略が十分じゃないからだと思います」
一文に3つの要因が入っていて、結局どこに焦点を当てたいのかが不明瞭。
「困難は分割せよ」|シンプルに整理する指導
情報を分けるだけで、伝わり方は驚くほど変わる。
デカルトの方法論を仕事に応用するヒントです。
私は部下に「困難は分割せよ」と伝えるようにしています。
「まず一つの要因に絞って説明してみて」
「結論と理由を分けて言ってみて」
こう促すことで、情報を分割して整理させるのです。
すると一気に伝わりやすくなる。
習慣化の難しさと必要性
言語化は筋トレと同じ。
一度できても、続けなければ元に戻る理由を解説します。
言語化は一度できたからといって身につくものではありません。
部下は指摘された瞬間はできても、翌週にはまた「詰め込み型」に戻ってしまう。
これは筋トレやダイエットと同じです。
繰り返し意識してやり続けることが、脳に新しい回路を作る唯一の方法なのです。
言語化力を鍛えた私の方法|5年間で700冊の読書
大量の読書は、言葉の引き出しを増やす最強の訓練。
私が体験した「5年で700冊読破」の効果をシェアします。
私自身、言語化力を磨く上で最も大きかったのは 読書 です。
過去5年間で約700冊。多いときは月18冊を目標にしていました。
ジャンルも幅広く、ビジネス書・小説・哲学・エッセイなど手当たり次第。
振り返ると、この「ジャンルの幅」が言語化力に直結したと思います。
思考をメモ化する訓練
頭の中を可視化するだけで、思考は整理される。
半年間取り組んだ「思考メモ」の効果を紹介します。
もう一つ、私が取り組んだのは「思考のメモ化」です。
頭に浮かんだことを短いセンテンスで書き出す。
半年ほど続けただけですが、これも言語化の筋トレになりました。
頭の中を可視化することで、自然と思考が整理されていくのです。
ニュースダイエットで時間を作る
やることを増やすより、やめることを決める。
テレビをやめて得られた最大のメリットを解説します。
読書やメモに時間を使えたのは「やめることを決めた」からでもあります。
私がやめたのは テレビニュース。
ニュースを追いかけなくても、本当に重要な情報は自然と耳に入ります。
逆にテレビで流れてくるのは、芸能ニュースやワイドショー的な話題ばかり。
実際にやめてみると、1日1時間以上の時間が浮きました。
年間で365時間=15日分の時間です。
この時間を読書や思考整理に充てられたことは大きな財産になっています。
言語化は頭と会話を整理する力
言語化を意識すると、思考も会話もクリアになる。
私自身の実感を交えて解説します。
言語化を意識するようになってから、私は「会話が整理されてきた」と実感しています。
頭の中を言葉にしようとすることで、考えそのものがスッキリと整理される。
その結果、会話も無駄が減り、相手に伝わりやすくなったのです。
部下に伝えたい「辞める勇気」と言語化習慣
言語化は一歩ずつでいい。
SNSやゲームの時間をほんの少し変えるだけで未来は変わります。
いきなり言語化ができるようになる人はいません。
だからこそ、まずは 読書やメモ に時間を充ててほしいのです。
SNSやゲームに費やしていた時間を、ほんの少しだけでいい。
「考えを整理して言葉にする」ことに使ってみる。
それだけで未来は確実に変わります。
まとめ|言語化はキャリアを前進させる武器
言語化力は、仕事の整理術であり人生の推進力。
最後にもう一度、大切なポイントを整理します。
言語化できる部下は、理解度が深く、周囲に安心感を与えます。
言語化できない部下にも可能性はありますが、結局は「言語化できる力」が成長を加速させる。
私自身は、読書・メモ・ニュースダイエットを通じて言語化力を磨いてきました。
その結果、頭と会話が整理され、仕事の質も向上したと実感しています。
言語化力を鍛えることは、未来を鍛えること。
辞める勇気を持ち、読書やメモに時間を使ってみてください。
その積み重ねが、あなたを「できる人材」へと確実に近づけてくれます。
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