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あおい耐切創手袋ってレベルがいろいろあるけど、どれを選べばいいの?




そもそも読み方がわからない…。たいせつそう?たいせっそう?




読み方は「たいせっそうてぶくろ」。電気工事の現場で30年使ってきた僕が、レベルの違いと選び方を解説するよ
こんな疑問はありませんか?
- 「耐切創手袋」の読み方がわからない
- レベルA〜Fの違いがよくわからない
- 自分の作業にどのレベルが合うか判断できない
レベル選びを間違えると厄介です。
高すぎるレベルはごわごわで作業効率が落ちる。
低すぎるレベルはケガのリスクが残る。
この記事では、耐切創手袋のレベルA〜Fの違いと選び方の目安を解説します。
電気工事歴30年・管理職5年の僕が、現場で実際に採用しているレベルとおすすめ手袋も紹介。
建設・電気工事の現場ならレベルCが最適解。
十分な保護性能があって、薄手で作業しやすい。
今の耐切創手袋は普通の手袋と変わらない感覚で使えます。
- 耐切創手袋の読み方とレベルA〜Fの違い
- 作業内容に合ったレベルの選び方
- 電気工事の管理職が実際に使っているおすすめ手袋
耐切創手袋とは?読み方は「たいせっそうてぶくろ」
読み方は「たいせっそうてぶくろ」。刃物や金属のバリから手を守る手袋のこと。
現場では「切創手袋」「切れない手袋」と呼ぶ人も多い。
正式名称は「耐切創手袋」。
EN388という国際規格で性能がランク分けされています。
見た目は普通の手袋と変わらない。
中にアラミドやHPPEといった高強度繊維が編み込まれている。
この繊維が刃物やガラスの切断力を吸収してくれる仕組み。
僕が現場に入った30年前は、革手袋か軍手が当たり前だった。
素手で作業する人もいた。
今はどの建設現場でも耐切創手袋がスタンダードになりつつある。




たいせっそうてぶくろ…覚えた!見た目は普通の手袋なんだね
耐切創手袋のレベルの違い|A〜Fの6段階
レベルはAが最弱、Fが最強。EN388:2016の規格で6段階に分かれている。
レベルCは「中間」に見えるかもしれない。
でもCの10Nは、日常的な刃物や金属バリに十分耐えられる性能。
多くの建設現場ではレベルCで問題ない。
「レベルが高ければ安全」は半分正解で半分間違い。
レベルが上がるほど、指先の感覚は鈍くなりがちです。ただし厚さはレベルだけで決まりません(編み方=ゲージでも変わります。詳しくは後の章に書きました)。
電線の被覆を剥いたり、ビスをつまむ作業にはレベルE・Fは過剰。
レベル選びはブレーカーの容量選びと同じ。
大きすぎればコストの無駄。小さすぎれば事故になる。
作業内容に合った「ちょうどいい」を選ぶのが正解。




レベルは高ければいいってもんじゃない。作業に合ったレベルを選ぶ。これが管理職の判断だよ
耐切創手袋のレベルの目安|どれを選べばいいか
レベルから選ぶより、作業から引くほうが早い。
上の表はレベルから引く表でした。
ここは逆に、やる作業からレベルを引きます。
右端の「体感」は製品によって差があります。
同じレベルでも編み方で薄さが変わるからです。
あくまで目安として見てください。
1段上げたほうがいい作業
刃物を握って力をかける作業があるなら、1段上げてください。
ショーワグローブは公式のよくある質問でこう書いています。
「刃物で切ろうと思って力を加えれば、切れることがあります」
レベルは、刃の力に対する余裕の量だと考えてください。
具体的には、カッターで結束バンドの余りを切る作業。
養生シートを刃で裁つ作業。
ガラスや薄板の縁を手のひらで送る作業。
この3つが入るなら、Cではなく1段上のDを検討します。
もう1つ、見落としやすいのが切った後の切り口です。
切った本人は、そこに縁が立っているのを知っています。危ないのは、あとでそこを触る人のほうです。
次の工程の人が来て、そこに手をかける。誰も、そこがさっき切られた場所だとは思っていません。
上に挙げた3つの作業も、切り終えたあとが残ります。
切る作業を数えるときは、自分が切る回数ではなく、そのあと誰かの手がそこへ伸びるかどうかまで入れて見てください。
手袋の話であると同時に、切り口をどう残すかの話でもあります。
下のレベルで足りる作業
刃物を使わず、バリの出た金属も触らないなら、Bで足ります。
倉庫の荷さばき、資材の積み下ろし、点検だけの日。
ここにレベルCを持ち込んでも、性能は余ります。
判断の基準は1つだけ。
一日つけっぱなしにできるか。
暑い、蒸れる、指が動かない。
そう感じて外してしまうレベルは、その人にとって高すぎます。




外しちゃったら保護ゼロだもんね…
アルファベットだけで選ばない
EN388の表示は、数字4桁とアルファベット1文字でできています。
数字は左から、耐摩耗性・耐切創性(クープ法)・引裂強さ・突刺強さ。
耐摩耗性はレベル1〜4で、100回・500回・2,000回・8,000回が基準です。
引裂強さは10N・25N・50N・75N、突刺強さは20N・60N・100N・150N。
ここはボーケン品質評価機構の公表値です。
最後のアルファベットがTDM法の耐切創レベル。
ショーワグローブは、クープ法とTDM法に相関性がないと説明しています。
表示が「X」なら参照不可という意味です。
私の実感では、現場で先に駄目になるのは切れるからではありません。
指先が擦り切れて穴があくからです。
切創レベルが同じなら、耐摩耗性の数字が大きいほうを選ぶ。
これで買い替えの間隔が変わります。
薄さを見るならゲージも手がかりになります。
パナソニックの耐切創手袋は、レベルDが15ゲージ。
レベルFには18ゲージの薄手モデルがあります。
数字が大きいほど細かく編んであって、その分だけ薄い。
- 刃物を握って力をかける作業があるか(あるなら1段上げる)
- 一日つけっぱなしにできる薄さか(外すレベルは選ばない)
- アルファベットだけでなく先頭の数字(耐摩耗性)も見たか
手袋はどこに置くかまで決めて、はじめて使われます。
私の腰道具の組み方はこちらにまとめました。



電気工事の現場でレベルCを選んでいる理由
うちの現場ではレベルCを全員に支給している。理由は3つある。




管理職の目線で手袋を選ぶって、なかなか聞けない話だよね
レベル表の話が続いたので、ここからは私自身の使い方を書きます。
私はレベルCをずっと使っています。
作業によって付け替えることはしていません。
現場に入る日も、見て回るだけの日も、同じ一枚です。
手を切る、あるいは切りそうになる場面を思い返すと、いちばん多いのは配管など、表面が滑りやすいものを扱うときでした。
持ったつもりのものが、手の中で滑る。
刃物で切ってしまう場面より、この滑りのほうがずっと身近です。
次に多いのが、切った後の切り口です。
危ないのは、切っている本人ではありません。あとで別の人がそこを触るときです。切った本人は縁が立っているのを知っていますが、次に来る人は知りません。
電気工事を30年やってきて、手袋について人に言えることがあるとすれば、この2つの場面です。
カタログの比較から出てきた話ではなく、実際に現場で感じてきたことです。
だから私の選び方は、表の数字を突き合わせるようなものではありません。
この2つの場面で手を預けられて、一日つけたままにできるか。
見ているのは、そこだけです。
ケーブル引き・金属パネル加工に十分な保護力
電気工事ではVVFケーブルの引き回しや金属キャビネットの加工が日常。
レベルCの耐切創性能があれば、こうした作業で手を切るリスクはほぼない。
レベルBだとバリの多い金属パネルで不安が残る。レベルDだと過剰。
つまり「電気工事ならレベルC」が、保護と実用のベストバランス。
レベルCで足りるかどうかは、切り方でも変わります。
結束バンドの余りをカッターで落とすとき。
刃を手のひら側に引く人が、いまだにいます。
これは手袋のレベルではなく、切り方の問題。
うちで新人に言うのは1つだけです。
刃物は体から外へ。手袋は保険で、刃の向きが本体。
薄手で指先の感覚が残る
10年前のレベルC手袋は正直、ごわごわだった。
ビスをつまむのにも苦労する厚さ。
今のレベルC手袋は全く別もの。普通の手袋と変わらない薄さ。
場面によって手袋を替えるんじゃなく、いつでもこれ1つで済む。
これが現場でデフォルトになりつつある理由。
部下や新人に言っているのも、性能の話ではありません。
ゴワゴワ感がなくなってきたから、ずっとつけてね。
この一言だけです。
硬くて外したくなる手袋だったころは、つけろと言うほうにも無理がありました。
細かい作業のたびに外す、暑くなって外す。
外している間の保護はゼロですから、いくら良いものを配っても、カタログの数字どおりには働きません。
薄くなったことで、外す理由のほうが消えました。
配って終わりにできないのは、そのためです。
手袋は、つけている時間のぶんしか効きません。
薄さは着け心地の話に見えて、じつは保護にいちばん近いところにあります。
管理職として「コストと安全」のバランスを取れる
レベルE・F手袋はレベルCの3〜5倍の価格になることもある。
作業員全員に毎月支給する立場として、ここは無視できない。
レベルCなら安全性もコストも納得できる。
おすすめの耐切創手袋|ミドリ安全 カットガード210MQ
迷ったらミドリ安全のカットガード210MQ。
タッチパネル対応・手のひらコーティング・レベルC相当。
うちの現場で実際に使っている手袋です。
タッチパネル対応で図面確認がスムーズ
今の現場は図面確認もスマホでやる。
手袋を外す→スマホ操作→また手袋をはめる。
この繰り返しが地味にストレスだった。
カットガード210MQならつけたままスマホが使える。
これだけで作業のテンポが全然違う。




今の現場じゃスマホ操作は日常。手袋を外す手間がなくなるだけで、作業効率が段違いだよ
ただ、絶縁用の手袋を使う作業では、そもそもスマホを出さない。
手袋のままスマホを触っていい作業・いけない作業は、こちらにまとめました。
手のひらコーティングで滑りにくい
手のひら側にポリウレタンコーティングが施されている。
工具や金属部材をしっかりグリップできる。
雨の日の屋外作業でもずれにくい。
ミドリ安全ブランドの安心感
ミドリ安全は安全用品の国内最大手。
建設現場で「ミドリ安全」と言えば通じない人はいない。
品質管理がしっかりしていて、ロット間のばらつきも少ない。
実際に使ってみた感想を1つ。
装着感が「普通の手袋」そのもの。耐切創手袋をつけている感覚がない。
うちの現場では「もう革手には戻れない」という声が多い。
よくある質問
- 耐切創手袋の読み方は?
-
「たいせっそうてぶくろ」と読みます。現場では「切創手袋」「切れない手袋」と呼ばれることもあります。
- レベルCはどんな作業に向いている?
-
建設・電気工事・金属加工など、ケーブルや金属パネルを扱う作業に最適です。一般的な建設現場で最もバランスが良いレベルです。
- 耐切創手袋は洗えますか?
-
手洗いで洗えるものがほとんどです。洗濯機は繊維が傷む可能性があるため避けてください。商品ごとの洗濯表示を必ず確認しましょう。
- 耐切創手袋でも切れることはある?
-
あります。耐切創手袋は「切れにくい」手袋であり「絶対に切れない」手袋ではありません。レベルに見合った作業で使うことが大切です。
- 自分の作業内容に合ったレベルを確認する(迷ったらレベルC)
- タッチパネル対応の手袋を試してみる
- まず1双だけ買って、使い心地を確かめる
まとめ|耐切創手袋はレベルCから始めよう




レベルCが現場のスタンダードなんだね。早速試してみようかな!




1双買って試すだけ。合わなければ次を探せばいい。まず手に取ってみよう
- 耐切創手袋の読み方は「たいせっそうてぶくろ」
- レベルはA〜Fの6段階。建設・電気工事ならレベルC
- 今のレベルC手袋は普通の手袋と変わらない薄さ
- タッチパネル対応を選べばスマホ操作もラク
- 迷ったらミドリ安全のカットガード210MQ
30年前、手袋は「邪魔なもの」だった。
ごわごわで指先が使えない。外したほうが早い。
今は違う。普通の手袋と同じ感覚で、手を守ってくれる。
あなたの現場でも、耐切創手袋をデフォルトにしてみてください。










