「電気工事士の給料が安い」は本当か|辞める前に確かめる4つの数字【現場30年】

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「電気工事士の給料が安い」は本当か|辞める前に確かめる4つの数字【現場30年】

この記事はAIアシスタントを活用して作成しています。

あおい

電気工事士5年目です。給料明細を見て、思わず二度見しました。この仕事、こんなに安いんですか…?

ゆうき

わかる。給料の話って、周りに聞けないんだよな。安いのか普通なのか、それすら分からないまま5年たった

りすけ先生

安いかどうか、あなたはまだ判定していません。電気工事の現場に30年いるあききさんが断言します。判定してから、次を決めましょう

心当たり、ありますか。

  • 給料明細の「差引支給額」だけ見て、封筒を閉じている
  • 同期がいくらもらっているか、5年たっても知らない
  • 求人サイトを開いては、月給の欄だけ見て閉じる
  • 「電気工事士 給料 安い」と検索して、ここにたどり着いた

その状態で「安い」と決めるのは、テスターを当てずに活線を触るのと同じです。危ないし、当たりません。

「電気工事士 給料 安い」で出てくるページを、2026年8月時点で上から9件開いてみました。全部、人を採りたい側のページでした。町の電気工事会社の採用ページ、資格スクール、求人サイト。現場にいる人間が書いたページは1件もありません。

この記事を書いている私(あきき)は、電気工事の現場に30年います。そして転職していません。転職活動だけした側です。だから「今すぐ辞めろ」とは書きません。求人サービスへのリンクも1本も置きません。紹介できる案件を持っていないからです。

読み終わると、自分の給料が安いのかどうかを判定する手順と、給料が上がる瞬間が4つ分かります。作業そのものは今日中に終わります。

結論から言います。給料が安いかどうかは、今の会社の中にいる限り判定できません。

結論

「安い」は感想です。判定ではありません。

判定に必要な作業は2つ。①自分の給料を4つに分ける ②外の求人を10件開く。
そのうえで、それでも安いなら動けばいい。この順番を飛ばした人が、いちばん損をします。

この記事でわかること
  • 給料明細を4つに分けて「どこが薄いか」を見つける手順
  • 給料が上がる4つの瞬間(うち3つは会社を変えずに動かせる余地がある)
  • 転職する気がなくても、転職活動だけしてみる理由
この記事を書いた人
あきき
あきき
現場歴30年 資格20以上
電気工事業の大型プロジェクトなどで数十人規模のチーム管理・工程管理を担当。1級電気工事施工管理技士・エネルギー管理士など資格20以上を保有し、現場で培った「本当に使えるノウハウ」だけを発信しています。
目次

まず給料明細を4つに分ける|10分で「どこが薄いか」が出る

自分の給料を1つの数字で見るのを、やめます。「差引支給額」だけ見ていると、どこが薄いのか永久に分かりません。分けます。

区分中身あなたの金額
① 基本給毎月変わらない土台。昇給と賞与の計算のもとになる   円
② 現場でつく手当残業・深夜・危険・出張。入る現場で動く   円
③ 資格手当資格を持っているだけで毎月乗る固定額   円
④ 賞与①に何か月を掛けるかで決まることが多い   円

直近3か月ぶんの明細を並べて、この4つに書き分けてください。10分で終わります。

ここで効いてくるのが②です。私も若いころ、残業が多い現場に入ったおかげで、同期より年収が100万円以上高かった時期がありました。資格も会社も同じ。違うのは、入った現場だけです。

同じ会社・同じ資格でも、実収入は100万円変わります。

逆も起きます。基本給の高い会社に移ったのに、手当が薄くて総支給が下がる。求人票の基本給だけで判断してはいけないのは、これが理由です。残業・深夜・危険手当を含めた実収入は、まったく別の数字になります。

4つのうち、どれが薄いかで打ち手が変わる

書き出すと、だいたいどれか1つが目立って薄い。薄い場所によって、次の一手は変わります。

①が薄い
 ↓
会社の給与テーブルの話。自分の努力では動きにくい

②が薄い
 ↓
入る現場の問題。上長との面談で変えられることがある

③が薄い
 ↓
資格で埋まる部分。ここだけは今日から動かせる

④が薄い
 ↓
①に連動している。①と同じ扱いでいい

私の周りでは③が薄い人が多く、そして③がいちばん動かしやすい。

りすけ先生

「安い」で止めないでください。「どこが薄いか」まで進めば、打ち手が出ます

業界の単価は14年上がっている|それでも手取りが横ばいなら

国土交通省が毎年決める公共工事設計労務単価は、令和8年3月適用分で14年連続の引き上げでした。全国・全職種の加重平均は25,834円。業界の単価は、14年上がり続けています。

なのに、あなたの手取りが5年横ばいだとします。ただしこの単価は公共工事の積算に使う金額で、民間工事も含めた業界の給与そのものではありません。それでも、上がらない理由を業界のせいだけにするのは早い。会社の分配、自分の立ち位置、勤め先が受けている工事の種類。まずはこのあたりを疑う番です。

どちらなのかは、社内にいるだけでは分かりません。社内の先輩に「いくらもらってます?」とは聞けない。求人票の月給欄を見ても、自分の数字と形が違う。だから5年たっても、自分の位置が分からないままになります。

検索結果が採用ページで埋まるのは、業界に人がいないから

冒頭で触れた9件の内訳は、こうです。

出てくるページ書いているのは言いたいこと
町の電気工事会社の採用ページ人を採りたい会社うちは違います
資格スクールの記事講座を売りたい会社資格を取れば上がります
求人サイトのコラム応募してほしい会社いい会社に移りましょう

3つとも嘘は書いていません。ただ、全員が「あなたに動いてほしい側」に立っています。

採用ページが上に並ぶ理由は、人手不足だけではありません。採用ページはSEOに力を入れている会社が多く、検索順位はその影響も受けます。ただ、人が足りていないのも数字に出ています。

日本建設業連合会の建設業デジタルハンドブックによると、2024年時点の建設業就業者は55歳以上が37%、29歳以下は12%(※公表値は年ごとに動きます)。3人に1人が定年を意識する年齢で、10人に1人しか若手がいません。

29歳以下が12%しかいない業界で、5年目のあなたは数の少ない側にいます。

検索結果が採用ページで埋まっているのは、あなたの価値の裏返しでもある。そう思って見ると、あの9件の見え方が少し変わります。

あおい

でも、よその人の給料なんて調べようがないですよね?

調べようはあります。まず給料が上がる瞬間そのものを見てから、外の求人票と形をそろえます。

給料が上がるのは、年数でも我慢でもなく「4つの瞬間」

毎年少しずつ上がる会社もあります。ただ私が見てきた範囲では、給料が動くのはじわじわではなく、ある日、段差でした。30年見てきて、段差になる瞬間は4つです。

給料が上がる4つの瞬間
📗
① 資格が上がる
手当が毎月乗る。入れる現場が変わる
📋
② 任される範囲が変わる
材料・工期・他業種の段取りを握る
🏗️
③ 入る現場が変わる
基本給は動かないのに実収入が動く
🚪
④ 会社が変わる
ここだけは私は未経験。断言しません
①②③は、会社を変えなくても動かせる余地があります。④だけは会社の外の話。
▲ あききの最速ブログ

① 資格が上がった瞬間

4つの中では、自分の意思だけで動き出せる瞬間です。ただし、それが給料に反映されるかは会社の制度しだいです。

私が第一種電気工事士を取った日、身が引き締まる思いがしました。あとは何も。翌朝の現場も、その月の給料明細も、前の日と同じでした。

明細が変わらなかった理由は、はっきりしています。私の会社には、資格手当という制度がありません。取って当たり前だからです。手当をつけて評価するものではなく、現場に立つための前提条件という扱いです。出たのは、取得したときの一時金だけでした。

それでも取る意味はあります。会社によっては資格手当がつく。私が見てきた範囲では、電験三種の資格手当は月5,000〜15,000円。会社によって幅があります。

ゆうき

でも月5,000円でしょ。何百時間も勉強して5,000円って、割に合わなくない?

手当だけを見ればそうです。ただ、資格で本当に変わるのは手当ではありません。入れる現場が変わることです。

第二種で触れるのは一般用電気工作物まで。第一種があれば、その先の自家用電気工作物(最大電力500kW未満)まで入れます。会社によっては、この2人を別の枠として扱います。②の手当がつく現場に、資格を持っている人が回されることもある。手当の5,000円は入場券の値段ではなく、おまけです。

あわせて読みたい 次の資格を電験三種にするなら
📖 電験三種は独学で受かるか|現場30年が勉強法・テキスト・4科目攻略を全公開

4科目の攻略順と、働きながらの時間の作り方をまとめています。資格手当の相場もこちらに。

② 任される範囲が変わった瞬間

手を動かす側から、段取りを決める側に移る瞬間です。

材料を発注する。工期を握る。他業種と調整する。この3つを任されるようになると、会社にとって代わりを立てにくい人に近づきます。代わりを立てにくい人の給料は、下げにくい。

肩書きが先につくとは限りません。先に仕事が来て、あとから肩書きがつく。その順番のほうが多いと思ってください。

③ 入る現場が変わった瞬間

基本給は1円も動かないのに、実収入だけ動く瞬間があります。②の手当がつく現場に入ったときです。

ここは、会社に相談する価値があります。ただ「残業のある現場に入れてください」とは言いにくい。言い方を変えます。

「今の現場は勉強になっています。次は、もう少し大きい現場をやってみたいです」

これなら角が立ちません。上長が現場を割り振るとき、頭の隅に残ります。

④ 会社が変わった瞬間

4つめだけ、私は経験していません。転職していないからです。

同じ資格でも会社によって差が出る、という話はよく聞きます。ただ、私が自分の身体で確かめたことではない。だから「移れば上がります」とは書きません。

確かめる方法だけ、次に書きます。

4つのうち3つは、会社を変えなくても動かせる余地があります。

転職する気がなくても、転職活動だけしてみる

順番が大事なので、先に言います。私は転職していません。転職活動だけ、したことがあります。

やってみて何が起きたか。給料の見え方が変わりました。

あおい

え、行く気がないのに応募するって、相手に失礼じゃないですか?

応募しろとは言っていません。まずは求人を開いて、読むだけです。

求人を10件開いて、必須資格を「正」の字で数える

自分の地域・自分の職種の求人を10件開きます。そして「必須資格」「歓迎資格」の欄だけを、正の字で数えてください。

第一種電気工事士は何件に出てくるか。電験三種は何件か。施工管理技士は何件か。

10件も数えると、たいてい偏りが出ます。地域や条件によってばらつくこともありますが、外の会社がどの資格を求めているかの手がかりにはなります。

これが効くのは、次に取る資格の順番が決まるからです。社内で「そろそろ何か取れ」と言われて漠然と悩むのとは、精度がまるで違う。何を勉強するかの手がかりは、外の求人票にあります。ただし求人票に出るのは、その会社が今ほしい資格まで。10年後に効くかどうかは書いてありません。

高いのか安いのかは、比べてはじめて分かる

もう1つ、さきほど作った4分割シートが効いてきます。

求人票の月給欄と、あなたの基本給を並べる。手当の書き方を見る。賞与の月数を見る。形をそろえると、はじめて比較できます。差引支給額どうしを見比べても、何も分かりません。

今の給料が高いのか安いのか。私も、比べてはじめて分かりました。

動くかどうかは別の話として、自分の値札がどのあたりかは調べたほうがいい。

値札を知らないまま「安い」と言い続けるのは、しんどいだけです。

ただし、無いものばかり数えると足元を落とす

ここまで読んで、求人サイトを開きたくなったと思います。その前に1つだけ。

ゆうき

外の求人ばっかり見てると、今の会社の悪いところしか目に入らなくなるんだよな

人は、無いものを追いかけます。よその高い月給、大きい現場、きれいな事務所。無いものは、よく見えます。

でも、今の会社にあるものが、よその会社には無いこともある。

これは精神論ではありません。求人票に載らない条件が、実際にあるからです。載らないものは比較表に出てこない。だから、まるごと見落とします。

求人票に書いていない欄を、自分で作る

10件の求人を読んだあと、逆をやってください。

その10件に書いていなかったもので、今の会社にあるものを書き出す。

求人票に欄が無いのは、たとえばこのあたりです。

  • 何時に帰れるか
  • 現場までの距離
  • 誰と組むか
  • 休みの言い出しやすさ
  • 覚えかけている仕事が、今どこまで進んでいるか

書き出して1つも出てこないなら、動く理由がはっきりします。逆に3つ出てきたなら、その3つは今の会社で手に入っているものです。よそに移ったら、また1から積み直しになる。

私の場合は、自分への信頼でした。自分に自信がある、という意味ではありません。周りが私に置いてくれている信頼のことです。30年ぶんの行動が積み上がってできたもので、求人票のどの欄にも載りませんし、持って出ることもできません。

無いものを数える前に、あるものを数える。

どちらが正しいという話ではありません。両方数えてから決める、というだけです。

よくある質問

Q
よくある
質問
疑問をスッキリ解決
りすけ先生
りすけ先生
FAQ
▲ あききの最速ブログ

給料まわりで、現場の若手からよく出る3つに答えます。

電気工事士の給料が安いのは、資格が足りないからですか?

資格だけの話ではありません。同じ資格・同じ会社でも、入る現場で実収入は変わります。私も残業の多い現場に入った時期は、同期より年収が100万円以上高かった。まず給料明細を、基本給・現場でつく手当・資格手当・賞与の4つに分けてください。どれが薄いかで、次の一手が変わります。

第一種電気工事士を取れば、給料は上がりますか?

上がり方は2つあります。1つは資格手当という毎月の固定額。もう1つは、扱える範囲が広がることです。第二種は一般用電気工作物まで、第一種は自家用電気工作物(最大電力500kW未満)まで。私自身は、取った瞬間に何かが変わった実感はありませんでした。それでも会社から見た枠は変わります。金額で言うと、私が見てきた範囲では電験三種で月5,000〜15,000円。会社によって幅があります。私の勤め先には資格手当という項目自体がなく、あったのは取得時の一時金だけでした。手当の額だけで判断すると、資格の価値を見誤ります。

転職する気はありません。それでも転職活動をする意味はありますか?

あります。私は転職していません。転職活動だけした側です。やってみて分かったのは、外の会社がどの資格を求めているかでした。何を勉強すればいいかの方向が、そこで決まります。動くかどうかは、そのあとで決めればいい。

今日からできること
  1. 直近3か月の給料明細を並べて、基本給・現場手当・資格手当・賞与の4つに分けて書き出す(10分)
  2. 求人を10件開いて、必須資格・歓迎資格を「正」の字で数える(20分)
  3. その10件に書いていなかったもので、今の会社にあるものを1つ書き出す(3分)

まとめ|安いかどうかは、外を見てから決めればいい

「電気工事士 給料 安い」と検索した時点では、まだ何も決まっていません。決まるのは、数えたあとです。

「安い」は感想。「どこが薄いか」が判定。

  • 給料は4つに分ける(基本給/現場でつく手当/資格手当/賞与)
  • 上がる瞬間は4つ。うち3つは会社を変えずに動かせる余地がある
  • 求人を10件開いて、必須資格を「正」の字で数える
  • 数えたあと、その10件に無かったもので今の会社にあるものを書き出す
りすけ先生

順番だけ守ってください。数える → 比べる → 決める。この順番なら、どちらを選んでも自分で決めた結果になります

まとめ

給料が安いかどうかは、今の会社の中にいる限り判定できません。
求人票の金額がそのまま自分への提示額になるとは限りませんが、外を見てはじめて、自分の値札のおおよその位置が見えます。

見にいくことと、出ていくことは、別の話です。

私は電気工事の現場に30年います。転職はしていません。転職活動だけして、そこで分かったことがあります。

人は、無いものを追いかけます。でも、今の会社にあるものが、よそには無いこともある。

だから動くかどうかは別として、自分の値札がどのあたりにあるのかは、一度調べておいてください。それだけです。

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