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あおい資格を取ろうと思って調べたら、「意味ない」って記事ばっかり出てきて…。やる気がしぼんでしまいました。




取った人は「取ってよかった」って言うし、取らない人は「意味ない」って言うし。どっちを信じればいいのか分からないんですよね。




電気工事の現場に30年いて、講習修了も含めて20以上の資格を取ってきた私が断言します。「資格は意味ない」は、半分だけ本当です。
こんな状態で止まっていませんか。
- 資格を取ろうと決めたのに、「意味ない」という声で手が止まった
- 職場の先輩に「その資格、持ってても給料変わらないよ」と言われた
- 難しい資格ほど価値があるはずだと思って、いきなり最難関を調べている
- もう40代・50代だし、今さら取っても遅い気がしている
ネットで「資格 意味ない」と検索すると、上のほうに出てくるのはだいたい資格スクールの記事です。つまり、資格を売っている側の話。
私は売っていません。買った側です。講習修了も含めて20以上、全部で50万円を払いました。ほとんどが自腹です。
この記事では、その20以上のうちどれが役に立って、どれが使われないまま今日まで来たかを書きます。主なものは、名前を全部出します。
読み終わるころには、今おさえているその資格を取るのかやめるのか、自分で決められるはずです。
先に結論を言います。もったいないのはお金より時間。いらない資格を取りに行った数か月が、いちばん高くつきます。
- 20以上の資格を取った電気屋が「一番役に立った」と断言する資格の名前
- 取ったのに一度も使っていない資格と、それでも後悔しきれない理由
- 取る・やめるを自分で決めるための、3つの判断基準
結論:「意味ない資格」はある。でも「意味ない」のは資格ではなく選び方
資格そのものに意味があるかないかではなく、その資格が今の自分につながっているかどうか。ここだけで、当たりとハズレが分かれます。
私が取った20以上のうち、はっきり「役に立った」と言えるのは、そんなに多くありません。
でも、外れた資格を持っている自分を責める気にもなりません。取ってみないと分からなかったからです。
だから、これから取る人には順番を先に渡したい。私が使った順に、正直に並べます。
資格の非常識①:給料が上がるのは、本業の外にある資格だった
一番よく聞く「意味ない」の理由が、これです。取っても給料が上がらない。
うまくいかない人のあるある:本業に直結する資格ばかり探してしまう
電気の仕事をしているなら電気の資格。営業をしているなら営業に効く資格。そう考えるのが自然です。
私もそうでした。現場に必要な資格から順に、片っ端から取りました。
会社から「これを取っておけ」と言われたものもあります。その分は会社が出してくれました。あとは自腹です。
そして、そのやり方で給料が跳ねたかというと、跳ねていません。本業の資格は、持っていて当たり前の扱いになるからです。持っていない人が減点されるだけで、持っている人が加点されるわけではありません。




でも、仕事に必要な資格を取るのって、いちばん正しくないですか?
逆説:30年電気をやってきた私が「一番役に立った」のは簿記だった
現場30年の電気屋が一番役に立ったと断言するのは、簿記です。電気の資格ではありません。
大型プロジェクトの施工管理をしていると、動く金額が大きくなります。原価、粗利、支払いのタイミング。会社の数字の読み方が分かるかどうかで、見える景色が変わりました。
簿記を取ってから、会社のお金まわりが一気に明るくなりました。数字の話になったときに、怖いものがなくなった感覚です。
簿記はオンライン講座を受けました。だから、費用は特にかかったほうです。それでも一番役に立ちました。
同じお金の系統で、宅地建物取引士・FP技能士・ビジネス会計検定も取りました。役に立った資格は、全部お金の資格でした。
宅建は、順番が逆でした。自宅を買ったときは、まだ勉強していません。あとから宅建を勉強して、あの買い物は結果的に正しかったと答え合わせができました。これからは不動産投資や事業の判断にも使うつもりです。
FPは全体的に効いています。学んだ結果、私は保険をすべて解約しました。掛け捨てすら入っていません。
念のため書いておきます。必要な備えは家族構成や状況で変わります。これはあくまで私の場合の判断です。
ビジネス会計検定は、高配当株の投資をするために取りました。PL・BS(損益計算書と貸借対照表)が読めるようになりたかったからです。これも結構役に立っています。
会社の中で使うつもりで取った資格が、会社の外でいちばん使われている。これは取る前には想像していませんでした。
ほかに敷金診断士も持っています。
一言でいうと、こうです。給料に効いたのは、本業の資格ではなく、本業の隣にあったお金の資格でした。
資格の非常識②:難しい資格ほど価値がある、は成立しない
「どうせ取るなら難しいほうを」。この発想が、私の場合はいちばん高くつきました。
うまくいかない人のあるある:難易度ランキングの上から選ぶ
合格率が低い資格ほどすごい。すごい資格ほど食える。そう思っていた時期があります。




でも、希少価値の理屈でいえば、難しい資格のほうが有利になるはずですよね?
逆説:私が一度も使っていないのは、いちばん難しかった2つ
理屈はそうです。でも私の手元では、そうなりませんでした。
私が取ったなかで一番難しかったのは電験三種(第3種電気主任技術者)とエネルギー管理士。そして、この2つは一度も使っていません。
使う場面が来ないまま、今日まで来ました。それだけの話です。
勉強した時間は、たぶん他のどの資格よりも長い。合格したときは、素直に嬉しかったのを覚えています。
その後、名刺に書く機会は来ませんでした。業務で提示する機会も来ませんでした。
一方で、簿記は取った翌月から使っていました。難易度でいえば、こちらのほうがずっと下です。
同じ数か月を使うなら、どちらが自分の毎日に返ってきたか。答えは、簿記でした。
勉強そのものが無駄だったとは思っていません。ただ、後輩や部下に勧めるかと聞かれたら、私は勧めません。同じ時間を他のことに使ったほうがいい、と答えます。
誤解のないように書いておきます。電験三種やエネルギー管理士が価値のない資格だという話ではありません。ビルや工場の管理に進む人にとっては、まさに独占業務がある資格です。使う場所にいるかどうかで、同じ資格の値打ちが変わるだけです。
難易度と、自分にとっての役立ち度は、まったく別の軸で動きます。ランキングの上から選ぶと、この2つを混同したまま数百時間を使うことになります。




難しい資格を否定しているのではありませんよ。使う場所を先に決めてから取れば、同じ資格が最強の武器になります。順番の問題です。
資格の非常識③:実務ができれば資格はいらない、が通じない世界もある
「現場でできるやつが偉い。資格は飾り」。職人の世界でよく聞く言い方です。
うまくいかない人のあるある:腕さえあればいいと考える
技術職ほど、この考え方になりがちです。実際、腕は大事です。
ただ、電気の仕事にはもう一つ事情があります。
逆説:資格がないと、法律上その作業に触れられない
電気工事には、資格を持っている人でなければできない作業があります。腕の問題ではなく、法律の問題です。
第一種電気工事士、1級電気工事施工管理技士。このあたりは、私にとって空気のような存在です。毎日使っているのに、ふだん意識しません。
消防設備士や建築設備士も、現場で名前が出る資格です。
面白いもので、こういう資格ほど「役に立った」という実感がありません。持っていない状態を経験していないからです。
「役に立った実感がない」と「役に立っていない」は、まったく別物です。あって当たり前になった資格は、実感だけが先に消えます。効いていないという意味ではありません。
現場で「その作業、誰がやる?」となったとき、名前が挙がるかどうか。そこで持っている人と持っていない人が、静かに分かれます。
こういう資格を、独占業務がある資格と呼びます。その資格がないと法律上できない仕事があるなら、迷う必要はありません。取る一択です。
資格の非常識④:今さら遅い、の「今さら」は年齢の話ではない
40代、50代になると出てくる言い方です。今から勉強しても間に合わない、と。
うまくいかない人のあるある:年齢を理由に最初から外す
若いうちに取っておけばよかった。そう言って、その場で終わってしまう人を何人も見ました。
現場でもよく聞きます。「あと10年若かったらな」。言っている本人は、まだ15年も働くんです。




でも、50代から新しい分野の勉強って、正直きつくないですか?
逆説:50代で受かった。年齢は、やらない理由にならない
きついかどうかでいえば、若いころより時間は取りにくいです。それでも受かりました。
私がITパスポートを取ったのは50代です。電気工事の現場に30年いた人間が、ITの入門資格を今さら取ったことになります。
正直に書きます。これは会社に言われて取った資格です。自分から選んだものではありません。
私に必要だったかと聞かれると、首をかしげます。取る必要はなかった、というのが今の本音です。
それでも、この経験で1つだけはっきりしたことがあります。50代からでも、新しい分野の資格は取れる。身をもって確認できました。
年齢で決めると、判断がそこで止まります。「今さら遅い」の正体は、年齢ではなく、その資格が自分につながっていないことのほうです。
つまり、私の場合は逆でした。年齢は問題にならなかった。問題だったのは、自分で選んだ資格ではなかったことです。
取るか、やめるか。私が今使っている3つの判断基準
ここまでの失敗と当たりを、3つに絞りました。今から資格を選ぶなら、私はこの順で確認します。
① 独占業務があるか
その資格がないと法律上できない仕事があるなら、取る一択。迷う場面ではありません。
電気工事士がまさにこれです。悩む時間がもったいない。
② 今の仕事・生活に直結するか
来月から使う場面が思い浮かぶか。ここで具体的な場面が出てこない資格は、いったん保留です。
私の簿記には「会社のお金の話に加わる」という場面がありました。電験三種には、それがなかった。差はそこです。
コツが1つあります。「役に立ちそう」で止めないこと。来月、どの場面で、誰の前で使うかまで書けたら合格です。書けなければ、その資格は今じゃありません。
③ その時間で、他に何ができるかを先に考える
これが一番大事で、一番みんな飛ばします。
受験料が1万円か2万円かは、みんな調べます。3か月という時間の値札は、誰も調べません。
資格の勉強には数か月かかります。その数か月で、副業を始められます。子どもと過ごす時間にも回せる。別の資格を1つ取ることだってできます。
私が後輩に電験三種を勧めないのも、ここが理由です。勉強が無駄だとは思いません。ただ、同じ時間を他に使ったほうがいい人のほうが多い。
お金は取り返せます。時間は取り返せません。
いらない資格を取りに行く時間が、いちばんもったいない。私が50万円ぶんの資格を取って、最後に残った答えがこれです。




受験料が1万円かどうかで迷う人は多いのに、3か月という時間の値札を見る人は少ないんですよ。そこを先に見てください。
「資格は意味ない」に関するよくある質問
- 結局、資格を取るのは意味がないということですか?
-
いいえ。「意味ない資格の取り方」があるだけです。私の場合は、簿記・宅建・FPといったお金の資格が役に立ちました。電気工事士のように法律上必要な資格も同じです。一方で、難易度だけで選んだ資格は使う場面が来ませんでした。資格そのものではなく、選び方で結果が変わります。
- 資格を取れば給料は上がりますか?
-
資格を取れば必ず上がる、とは言えません。会社の制度によって扱いはまったく違うからです。私の場合、簿記を取ってから会社のお金まわりの話が一気に分かるようになり、数字の話で怖いものがなくなりました。給料の額より先に、仕事のしやすさが変わった実感です。
- 何個くらい持っていると有利ですか?
-
個数は関係ありません。私は講習修了も含めて20以上持っていますが、日常的に効いているのはそのうちの一部です。1個でも、使う場面がある資格のほうが強い。数を目標にすると、「今の仕事に直結するか」の確認を飛ばしてしまいます。
- 費用はどのくらいかかりましたか?
-
全部で50万円はかかっています。領収書をすべて残しているわけではないので、記憶ベースの数字です。ほとんど自腹で、一部は会社から取るように言われたもので会社負担でした。特にかかったのは簿記で、オンライン講座を受講したためです。
- 50代からでも間に合いますか?
-
私はITパスポートを50代で取りました。会社に言われて取ったもので、自分に必要だったかは今も首をかしげます。それでも、50代からでも新しい分野の資格に受かることは確認できました。年齢を理由に外す必要はありません。決め手にすべきなのは、その資格が今の自分の仕事や生活につながっているかどうかです。
今日からできること
- 今おさえている資格の名前を1つ、紙かスマホのメモに書く
- その資格に独占業務があるかどうかだけ、公式サイトで確認する
- 「取ったら来月どこで使うか」を1行で書いてみる(書けなければ保留)
- 合格までにかかる勉強時間の目安を調べて、その時間で他に何ができるか並べてみる
まとめ:「意味ない」と言う前に、自分の3か月に値札をつける
資格が意味ないのではなく、自分につながっていない資格を選んだときだけ意味がなくなります。
20以上取ってきた私の内訳は、こうでした。
- 一番役に立ったのは簿記。次いで宅建・FP・ビジネス会計検定。全部お金の資格で、本業の外にあった
- 電気工事士や施工管理技士は、法律上必要なので毎日使っている。実感がないだけ
- 一番難しかった電験三種とエネルギー管理士は、使う場面が来ないまま今日まで来た。後輩には勧めない
- ITパスポートは50代で取得。会社に言われて取ったもので、必要だったとは思っていない。ただし年齢が壁にならないことは確認できた
判断は3つだけ。独占業務があるか。今の仕事・生活に直結するか。その時間で他に何ができるか。




「意味ないかどうか」じゃなくて、「自分につながっているか」で見ればいいんですね。それなら自分でも判断できそうです。




そのとおりです。お金は取り返せますが、時間は戻ってきません。迷っている資格があるなら、まず「来月どこで使うか」を1行で書いてみてください。
書けたなら、取りに行っていい資格です。書けないなら、その3か月は別のことに使ってください。
今日のあきき
この記事を書くために、自分が正確に何を持っているのか、一度まとめ直しました。使っていない資格もあります。それでも、持っていること自体が相手の信頼につながる場面は、現場では確かにあります。だから、まとめておくこと自体に意味があると思っています。











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