年上の部下の接し方|気を遣うより先にやることが4つある【電気工事30年】

ヘルメット姿の年配の職人と若い現場監督が、建設中の現場で青焼きの図面を一緒に広げて指をさしながら話している

この記事はAIアシスタントを活用して作成しています。

あおい

うちのチーム、私より年上の人がいるんです。お願いしたいことがあるのに、気を遣って言えなくて。結局こっちがやっちゃってます

ゆうき

わかる。指示っぽくならないように言葉を選んでたら、自分でも何を頼みたいのか分からなくなるんだよな

りすけ先生

気遣いは、順番が後です。電気工事の現場で30年、30歳上の職人から1つ上まで指示を出してきたあききさん。先にやることが4つあります

思い当たるものは、ありますか。

  • 頼みごとをするとき、言い終わるまでに2回言い直している
  • 「お願いできますか」の語尾が、どんどん小さくなる
  • 指摘したいミスがあるのに、来週まで持ち越している
  • 若い部下には言えることが、その人にだけ言えない

「年上の部下 接し方」で検索すると、答えはだいたい同じです。敬意を示す。指示ではなく依頼で伝える。立場は割り切る。
全部、正しい。

でも、それを読んだ次の日も、たぶん言えません。

この記事を書いている私(あきき)は、電気工事の現場に30年います。年上の部下は、30歳上から1つ上まで。世間の答えを否定はしません。ただ、順番が違います

読み終わると、「気を遣う」以外にやることが4つ見つかります。どれも今日から手をつけられるものです。

結論から言うと、やることをしっかりできていれば、年功序列は関係ありません。

結論

年上の部下に言いたいことが言えないのは、性格の問題ではありません。順番の問題です。

①約束 ②工期 ③材料発注 ④他業種調整。
この4つができていれば、年齢は関係なくなります。気遣いが効くのは、そのあとです。

この記事でわかること
  • 「敬意を示す」「依頼形で伝える」を守っても言えないままになる理由
  • 年上の部下と意見をぶつけて喧嘩もした、30年の実際
  • 年齢が関係なくなる4つの仕事(一般の職場での置き換え付き)
この記事を書いた人
あきき
あきき
現場歴30年 資格20以上
電気工事業の大型プロジェクトなどで30年間、数十人規模のチーム管理・工程管理を担当。1級電気工事施工管理技士・エネルギー管理士など資格20以上を保有し、現場で培った「本当に使えるノウハウ」だけを発信しています。
目次

「年上の部下 接し方」を調べても、どこも同じことしか書いていない

検索結果を上から3つ開いてみてください。書いてあることは、ほぼ同じです。しかも、どれも間違っていません。

世間の答えは、だいたいこの3つ

よく出てくる答え中身
敬意を示す年長者としての経験を立てる。呼び方や態度を丁寧に
指示より依頼で伝える「やっといて」ではなく「お願いできますか」
立場は割り切る役割は役割。指示を出すのが自分の仕事だと考える

先に断っておきます。この3つは一般に言われていることであって、私の答えではありません。そして、否定するつもりもない。実際、丁寧に扱われて怒る人はいない。

どこを開いても同じ答えが並ぶのには、理由があります。この3つが、誰にでも当てはまる答えだからです。相手が何歳上でも、業種が何でも、成り立つ。だから安心して書けるし、読んでも角が立たない。

裏を返すと、あなたのチームの事情は1つも入っていません。だから読んだ瞬間は納得できるのに、月曜の朝には使えない。

正しいのに、言いたいことは言えないまま

問題は、この3つを全部やったあとに何が残るかです。

敬意は示した。依頼形でも伝えた。立場も割り切ったつもり。
それでも、来週までにやってほしい作業の話は、まだ切り出せていない。

あおい

え、じゃあ何をすればいいんですか。敬意を示すのが答えじゃないんですか?

理由は単純です。3つとも「伝え方」の話だから。

伝え方は、伝える中身と、相手との関係が先にあって初めて効きます。土台がないまま言葉だけ丁寧にすると、丁寧に遠慮しているだけになる。相手には「なんか言いたそうだな」としか伝わりません。

気を遣うのは、順番が後

気遣いは要らない、という話ではありません。順番が後だ、という話です。

先に来るのは、自分の仕事。

自分の仕事が抜けている
 ↓
何を言っても「で、あなたはどうなの」が相手の頭に浮かぶ
 ↓
気を遣うほど、余計に言えなくなる

逆から回すと、こうなります。

自分の仕事ができている
 ↓
年齢の話が、そもそも出てこない
 ↓
気を遣う必要が消える

だからこの記事でこれから書くのは、伝え方ではありません。伝える前の話です。

私は年上の部下と意見をぶつけて、喧嘩もした

年上の部下は、いっぱいいました。上は30歳上、近い人で1つ上。私にとって「年上の部下」は特別なテーマではなく、仕事の一部でした。

30歳上から1つ上まで、年上の部下は何人もいた

電気工事の現場では、年上の職人に指示を出す場面が普通にあります。私も30年、それをやってきました。

30歳上といえば、親と同じか、それより上です。その人に、明日はどこから始めるかを指示する。若いころから、それが仕事でした。

だから、ここから先に書くことは本の受け売りではありません。現場で通ってきた話です。

若い頃は、意見がぶつかって結構喧嘩した

若い頃は、結構喧嘩しました。意見がぶつかったからです。

ここで、どんな喧嘩だったかを再現するつもりはありません。
場面やセリフを書けば読み物としては面白くなります。でもそれは私の記憶ではなく、私の作り話になる。

事実として言えるのは、意見をぶつけた。それだけです。

ゆうき

年上の人と喧嘩して、翌朝どうしてたんですか。普通、気まずいですよね

気まずくならなかった。「普通」だったから

気まずくなっていません。

理由は、お互い意見を言い合っていたからです。だからぶつかっても、感覚としては「普通」でした。

ここは誤解されやすいので、はっきり書きます。仲が良かったから平気だった、という話ではない。意見を言い合うのが当たり前の状態だったから、ぶつかること自体が事件にならなかった、という話です。

言いたいことを飲み込む関係のほうが、一度ぶつかったときに壊れます。言い合える関係は、ぶつかっても普通に戻る。

そして、その「言い合える状態」は、気遣いでは作れません。ここからが本題です。

年齢が関係なくなるのは、この4つができているとき

私の答えは1つだけです。やることをしっかりできていれば、年功序列は関係ない。これは電気工事に限らず、どこの業界も一緒だと思っています。

では「やること」とは何か。私の現場では、この4つです。

  1. 約束
  2. 工期
  3. 材料発注
  4. 他業種調整

4つを並べて、気づくことがあるはずです。コミュニケーションの話が、1つも入っていない。

そう。4つとも、自分の仕事の話です。相手をどう扱うかという項目は、はじめから存在しません。

①約束を守る(言ったことをやる)

言ったことを、やる。それだけ。

「明日までに確認しておきます」と言ったら、明日までに確認する。できないと分かった時点で、すぐ言う。

小さく見えますが、ここが抜けている人は、何を言っても軽く扱われます。年齢は関係ない。相手が見ているのは、あなたの年齢ではなく、言ったことをやるかどうかです。

しかも見られているのは、大きな約束ではありません。「あとで確認しときます」くらいの、その場で流れていく約束のほうです。大きな約束は、みんな守る。差がつくのは小さいほう。

一般の職場に置き換えると:「あとで送ります」と言ったメールを、その日のうちに送る。それだけです。

②工期を守る(納期。守れないと分かった時点で言う)

工期は、電気工事でいう納期です。いつまでに、どこまで終わらせるか。

守るのが基本。ただし現場は、思ったとおりに進まない日もある。だから工期には、もうひとつセットの動きがあります。守れないと分かった時点で言う。これが対です。

ここで多くの人が止まります。「遅れると言ったら怒られる」と思うからです。
逆です。遅れの報告は、早いほど打つ手が残ります。締切の前日に言われた遅れは、もう誰にも助けられない。

そして、この差は必ず見られています。遅れそのものより、遅れの隠し方のほうが信用を削ります。

工期が守れていない人が「もう少し急ぎましょう」と言っても、たぶん誰も急ぎません。言葉が軽いのではなく、実績が軽いからです。ここは年齢差より先に効いてきます。

一般の職場に置き換えると:納期です。遅れそうなら締切の前日ではなく、遅れると分かった日に報告する。

③材料発注(段取り。必要なものを先に用意しておく)

材料発注は、工事に使う部材を先に手配しておく仕事です。

これが遅れると、現場は止まります。人は来ているのに、物がない。職人は手を止めて待つしかない。

そして待たされた時間は、年齢と関係なく、そのまま「この人と組むと進まない」という評価になります。逆に、必要なものが先に揃っている現場では、指示を出す人の年齢を誰も話題にしません。話題にする暇がないからです。

一般の職場に置き換えると:段取りです。会議の資料、必要なデータ、承認、アカウント。相手が動き出す前に揃えておく。

④他業種調整(他部署・他業者との段取りをつける)

電気工事は、電気だけでは終わりません。建築、設備、内装。同じ現場を、別の会社が場所と順番を取り合いながら使います。その順番を先に決めてくるのが、他業種調整です。

自分のチームの外に出て、話をつけてくる仕事。ここは経験の年数より、動いた回数がものを言います。

そして外との調整は、年数ではなく立場と役割で決まります。指示を出す側にいる人間が行くほうが、話は早い。

つまり④は、こちらが持ち出せる一番大きなカードです。外の順番を決めてくれば、チームは動ける。動けるチームでは、指示を出す人の年齢が話題になりません。

現場の側から見ると、ここは代わりがききません。外との段取りをつけてくる人は、年齢に関係なく必要とされます。

一般の職場に置き換えると:他部署・取引先との調整です。営業と開発、本部と店舗。間に立って話をまとめてくる役。

この4つに、年齢の話は1つも入っていない

並べ直してみます。①約束 ②工期 ③材料発注 ④他業種調整。

「年上だから」「年下だから」が、1つも入っていない。だからできていれば、年齢の出番がなくなります。

年齢が関係なくなるのは、年齢を意識しなくなったときではありません。年齢の話が出てこない仕事をしているときです。

あわせて読みたい 4つをやっても態度が変わらないとき
📖 プライドが高い部下の対処法7選|年上・仕事できない人の伝え方

年齢ではなくプライドが壁になっているケースは、伝え方の順番を変えたほうが早く進みます。

今は「特に気をつけていない」。それでいい理由

今も年上の部下がいます。1つ上です。そして、気をつけていることは特にありません。

意識していることは、本当にない

「年上だから、こういう言い方にしよう」と考えていない。自然にやっています。

拍子抜けさせたなら、すみません。でも本当にそうなんです。自分でもうまく説明できないのですが、今までの経験でカバーできているんだと思います。

いつ変わったのかは、言語化できない

若い頃は喧嘩していた。今は特に気をつけなくても回っている。
では、いつ、何をきっかけに変わったのか。

言語化できません。

ここに「あの日、〇〇したら関係が変わりました」と書ければ、記事としてはきれいにまとまります。研修でも使えそうな話になる。
でも、そんな日はありません。いつの間にか分かってきた。相手に合わせられるようになったのかもしれない。私が言えるのは、そこまでです。

あおい

そこが、いちばん知りたいところなんですけど…

りすけ先生

知りたいですよね。でも、そこを作り話で埋めた瞬間にこの記事の値打ちは消えます。あききさんが言えるのは「4つをやっていたら、いつの間にかそうなっていた」まで。逆に言えば、劇的な転機は要らないということです

気を遣うのをやめたのではなく、遣う必要がない状態を先に作った

順番の話に戻ります。

私は「年上の部下に気を遣うのをやめよう」と決めたわけではありません。気を遣う場面のほうが、勝手に減っていった。

前は、意見がぶつかって喧嘩していた。
今は、特に気をつけていない。

その間に何があったのかは、うまく言えない。言えるのは、その間も①約束②工期③材料発注④他業種調整をやっていた、ということだけです。

気を遣うのをやめられたのではなく、気を遣う必要がない状態が先にできていた。順番は、たぶんそっちです。

だからいま言いたいことが言えないなら、言い方の練習より先に、自分の4つを点検してみてください。

よくある質問

Q
よくある
質問
疑問をスッキリ解決
りすけ先生

りすけ先生
FAQ
▲ あききの最速ブログ

年上の部下の話でよく聞かれることを、3つに絞って答えます。答えられる範囲だけ書きます。

年上の部下に、敬語は使うべきですか?

どちらでも構いません。一般には、年長者への敬語は保ったまま進めるのが無難だと言われています。職場の空気にもよるので、周りに合わせて決めてください。

ただ、どちらを選んでも本題は変わりません。敬語かタメ口かではなく、言いにくいことを言えているかどうかです。敬語のまま中身を言い切ることはできます。逆に、敬語をやめても言えない人は言えない。

指示を無視されたらどうすればいいですか?

まず、無視されているのか、伝わっていないだけなのかを分けてください。この2つは対処がまったく違います。

そのうえで、自分側の4つを点検します。約束を守れているか。工期の連絡を後回しにしていないか。段取りは先に済んでいるか。外との調整を相手任せにしていないか。

ここが抜けたまま伝え方だけ変えても、相手は動きません。

4つが埋まっているのに変わらない。その場合は、年齢の問題ではありません。指示の出し方の問題として切り分けたほうが早いです。

自分のほうが経験が浅い場合は?

経験の年数は、今日から増やせません。追いつこうとしても無理です。

でも①約束②工期③材料発注④他業種調整は、今日からできます。とくに③段取りと④外との調整は、経験年数ではなく動いた回数で差がつく仕事です。

年数で勝てないところは、はじめから勝ちにいかない。私が言えるのは、そこまでです。

まとめ|気を遣うのは、順番が後

年上の部下に気を遣って言えないのは、気の弱さではありません。順番が逆になっているだけです。

年齢が関係なくなる4つの仕事
気を遣うより先に、ここを埋める
🤝
① 約束
言ったことをやる
⏱️
② 工期
守れないと分かった時点で言う
📦
③ 材料発注
必要なものを先に用意しておく
🔀
④ 他業種調整
外との順番を先に決めてくる
▲ あききの最速ブログ

この記事の要点です。

  • 「敬意を示す」「依頼形で伝える」は全部正しい。ただし伝え方の話で、順番は後
  • 私は年上の部下と意見をぶつけて喧嘩もした。それでも気まずくならなかったのは、言い合うのが普通だったから
  • 年齢が関係なくなるのは、①約束 ②工期 ③材料発注 ④他業種調整ができているとき
  • いつ変わったのかは言語化できない。劇的な転機は要らない
  • 今も1つ上の部下がいるが、気をつけていることは特にない
今日からできること

今日した約束を1つ、今日中に終わらせる。

「あとで送ります」と言ったメール。「確認しておきます」と答えた件。
まずそれだけ。伝え方の練習は、そのあとで足りる。

ゆうき

気を遣うのをやめる、じゃなくて、遣わなくて済む状態を先に作るってことか

りすけ先生

そのとおりです。順番を入れ替えるだけで、明日の一言は変わります

まとめ

年上の部下に、特別な接し方は要りません。
①約束 ②工期 ③材料発注 ④他業種調整。この4つを先に埋める。
年齢の話は、そのあと勝手に消えます。

若いころは、意見がぶつかって喧嘩もしました。

それでも普通に回っていたのは、伝え方がうまかったからではありません。この4つをやっていたからだと思っています。

気を遣うのは、順番が後。それだけです。

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